11月1日の紅茶の日を記念してのイベント「
宮廷を彩る紅茶文化」が無事に終了しました。
今回の会場は日本人で唯一「オーストリア国家公認 料理マイスター」を取得された
神田真吾シェフの営むK. u. K.。

お店構えからしてご立派。
ビーダーマイヤー様式で統一されたという店内も、とっても落ち着いた雰囲気。

立ち振る舞いも、穏やかにしなくては・・・と思ってしまいます。

素敵な大きなお花のアレンジメント。そして、ずら~りと並んだロブマイヤーのグラスたち。圧巻です!!
店内の中央には、時代ごとのティータイムの様子をディスプレイさせて頂きました。こちらは、文献に沿って、なるべく忠実に再現してあります。
まずは、18世紀。紅茶がまだまだ高価で、王侯貴族の間で楽しまれていた時代。シノワズリーテイストのお茶道具を使ってのティータイム。お茶請けは、当時高価だったお砂糖とバターつきのパン。今だと寂しいように思いますが、当時では、すごいことなのです~。

そして、紅茶文化が花開いた19世紀。この頃、イギリスではヴィクトリア時代絶世期。アフタヌーンティーの文化が楽しまれていた華やかなティータイムの再現。

シルバーや薔薇柄の食器で豪華なディスプレイ。でも、同じ頃、ウィーンでは、薔薇柄の食器はハプスブルグ家にしか使うことを許されていなかった食器なのです。ディスプレイに使わせて頂いたオールドウィナーローズのティーセットたち、この頃からあるデザインとのこと。
そんなことを聞いたら、ますます欲しくなってしまいました(笑)。
そして、20世紀。ちょうど、アールヌーボー、アールデコの時代。この頃には、紅茶も家庭で楽しまれるようになっていたので、家庭的なティータイムの再現。とはいえ豪華な気も・・・。

と、こんな風に時代・時代でティータイムも様変わりしているのです。
私の理想は、やっぱり19世紀かな☆
碧先生のレッスンと供に歴史的なことも学びつつ、神田シェフのおいしいお料理と一緒に楽しむイベントとなりました。
皆様、お話を聞く時も、食べている時も、とっても真剣でした♪

途中、紅茶とウィーンにまつわるクイズもあったので、頭もフル回転だったのでは?
皆様とのお話を楽しみつつ、私はサーブする紅茶作りにも専念。
まずは、最初の乾杯でお出しするアイスティーのアレンジティー。
こちら、ロブマイヤーのグラスに注ぐので、もうドキドキです。破損させないように・・・とかなり慎重に。袖がヒラヒラの上着を着ていたのですが、さすがにこの時だけは脱ぎました。

ひゃ~、美しい光景だわ~。
そして、クイズにもなっている、デザートの時にお出しするホットのブレンドティー。こちらもアウガルテンのティーカップに注いで行くので、冷や汗もの。業務用の食器にアウガルテンとロブマイヤーなんてすごすぎです・・・。
カップに注いでいる時、かなり真剣な顔で瞬きもせず作業をしていたらしく、目の前に座っていたスタッフたちに「顔がこわい~」と言われてしまいました(苦笑)。いえいえ、でもそれくらいでないとね・・・。
神田シェフのお料理、今回は、見ているだけだったのですが、とっても美味しそうでした~。写真だけは、撮らせて頂きましたが・・・。
今度は、夫と一緒に来ることにしましょう~。
こうしてたくさんの方々が一同に集まる機会は、滅多にないので、とっても貴重な一時でした。
そして、ドレスアップした皆さまの姿も見れて、嬉しかったです。
こうした時間が持てたこと、本当に幸せに思います。心よりお礼申し上げます。
皆様とこれからも素敵な関係を保ちつつ、楽しく紅茶の世界を追求していけたら良いな~と、ますます思いました。
これからも、よろしくお願いしますね♪